晴雨魚

長崎県佐世保市を拠点に巡り廻る釣り日誌と水槽日誌

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  立ち上げから3ヶ月半が経過。類稀な規模の白濁りが発生した。どうやらシシ神さまの怒りはまだ収まっていないようだ。
  原因は恐らく1週間前に行った外部フィルター掃除の際に、水道水で盛大に濾材を洗ったことだと思われる。もちろん濾材は飼育水で洗う、という常識を知らなかったわけではないが、今まで水道水で洗っていて白濁が発生したことが無かったので「ほんとにバクテリア死滅すんだー」と感心した。
  今までのレイアウトは多種多様の水草+ウィローモスを必ず入れており水中栄養素を消費しやすい環境だったため、バクテリアの死骸が目立つ前に水草の栄養源になっていて気づかなかったが、今回はグロッソスティグマという根からの栄養吸収メインの水草のみなので如実に影響が出たと思われる。

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  視程10cmという濁りの濃さだが光は届いている模様でグロッソは元気そう。光量低下とミナミヌマエビを追加したお陰もあり、葉に付着していた苔が減ったように感じる。

  ミナミヌマエビが死ぬ原因を高頻度の水換え(週2)と推測し、エビ導入後1週間放置プレイをかましたら盛大な白濁りが発生。濁りの原因はほかにあるとしてもなかなか一筋縄ではいかないのがアクアリウムの醍醐味。
これはこれで幻想的で綺麗なので、プレコ水槽の水を移植しつつ少しずつ濁り解消していく予定。
 

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 立ち上げから3ヶ月が経過。気温が上がったことで発酵式Co2添加が活性化し、ようやくグロッソスティグマが一面に茂った。光合成により発生した気泡がわさわさ浮かぶ様はとても美しい。相変わらず一日中Co2添加しているが、生体数が少ないおかげか酸欠にはなっていない。

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 石には所狭しと石巻貝の卵が付着している。苔食ってくれるのは有り難いが見た目がやっぱあれだなあ。さらに3匹だとキャパオーバーなようでガラス面は掃除必須な状況なので、追加投入はせず彼らの寿命が尽きるのを待とうと思ふ。

 またミナミとヤマトを導入した際にヒラマキガイが混入したようでアホほど増殖している。当初はグロッソ表面の苔を食べていたので許容していたが、成長すると石やガラス面に付着して見苦しいので水換え時に摘出している。サカマキガイが混入した際は速攻で摘出したのが功を奏したのか撲滅出来たが、グロッソに好んで付着するヒラマキガイの撲滅は難しそうだ。
 投入したミナミはどうやら全滅したようで、未だ何が死因かよくわかっていない。ヤマトもぽつぽつ数を減らしているので早いとこのミナミを拉致監禁せねば。

グロッソ草原計画はこれにて完了とする。これでシシ神様の怒りが静まれば良いのだが。

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立ち上げから2ヶ月が経過。
苔の猛威がようやく収まり、水換えの頻度を週2から週1に減らした。中央に植えていたロタラ sp.ベトナムは邪魔になったので左側のロタラエリアに移植。
グロッソスティグマの隙間が相変わらず目立つが、CO2添加量(5秒1滴)を考えればこんなもんだろう。それよりエビのお蔭で新芽の調子がすこぶる良いので、このままのんびり観察しようと思う。

■2ヶ月間の成長記録

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立ち上げから1ヶ月3週間が経過。
前回の苔騒動後、枯れ葉のトリミングを行いヤマトヌマエビx12、ミナミヌマエビx10を追加導入した。それによりグロッソ表面の苔は落ち着いたが、石やガラス面に付く苔の勢いは相変わらずものすごい。

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それなりに密度が上がってきたが、ぽっかりと空いたスペースが目立つため、新芽のランナーを切断して移植しようと思ふ。

エビの連続死によりテンパっていろいろ対処をしていたが、よくよく考えるとエビはただの苔取り要員でありメインはグロッソスティグマ草原計画である。アクアリストとして重要な多少の犠牲はやむを得ない精神を忘れかけていたようだ。自然界で弱者が淘汰されるように、この水槽内でも強いものだけが生き残るのだろう。

計画を完遂したらこの地を203高地と名付け慰霊碑を建てよう。それが私にできる、せめてもの償いである。

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ねぇ知ってる?池の泥が貯まるスピード。

 祖父母が住んていた家に、小ぢんまりとした日本庭園と池がある。かつて庭師が出入りし手入れが行き届いていた庭は、家主の祖父母が亡くなり見る影も無い荒れ地となっていた。見かねた母が暇を見つけては庭の手入れしていたが、去年作業中に転倒し怪我をして以来手付かずのジャングルと化していた。
中でも池の状態は酷く、泥砂やヘドロが堆積し最大水深5センチメートルという状態で、飼育(放置)しているメダカやミナミヌマエビが生きるには厳しい環境となっている。

 以前は雨水と水道水で管理していたようだが、現在は湧水が主な水源となっており、その際に流入した泥砂が堆積して現在の状態になっている。数年前に池の泥さらいを行ったのだが、たった数年で元の水深に戻るぐらいの流入量で、湧水を止めない限り根本的解決には至らないと思われる。しかし水質や生体の越夏越冬のことを考えると常に新しい水が動く環境は魅力的であるため、湧水を止める事はしたくない。と言うか広範囲で湧いているので不可能に近い。

今回池の半分が泥で陸地化していたので、久しぶりの池の泥さらいと庭の草刈りを決行した。おっきいテラリウムを弄ると考えれば苦にはならないし、GWとかいうマルチプレイヤー向けイベントをシングルプレイで有意義に消化する丁度いい機会だ。

どれほどの速さで掘れば、底にまた逢えるのか。

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  池の在り処を知っている人からも”どこが池なん”と聞かれるレベルの有り様。どっから来たのか不明なヌマオオバコらしき雑草が池一面に蔓延っている。万年日陰の場所で唯一水面を確認出来たが、その場所で水深3cm程度でその他は0~1cmといったところ。とりあえず一心不乱に雑草を抜きまくる。

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池最奥部には母が植えた杜若が花を咲かせていた。ほんとはそこから水が湧いているので、もろとも撤去して土嚢とかで砂の流入をせき止めたかったが、お花キレイやん(小並感)の一存で残すことに。

前回の泥さらいではポンプを使って泥砂を水に溶かしながら排出したが、今回は植物の根や腐葉がポンプに詰まりそうだったので、手箕とスコップを使い人力で掻き出す作戦。出た泥砂は10mほど離れた庭奥に投棄した。

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3時間ほど作業した結果。
全然減らない。底なし沼かこの池は。掬えど掬えどヘドロと泥が乱舞する。そしてみずみずしい泥砂を手箕で投棄場に運ぶのが超だるい。
夕方になり体力の限界が訪れたのでこの日は撤退。

未だ巨大すぎる泥砂が、漠然とした汚水が どうしようもなく、横たわっていた。

 翌日、兄が一輪車をホムセンで購入してくれていた。前日手箕を買いに行った際に一輪車の下見をしていたが、狭い庭では取り回しが悪いと考え購入を見送っていた。だが手箕でえっちらおっちら運んでみて、非効率的と考えた私は兄に懇願し一輪車を手に入れたのであった。これで勝てる。

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5時間ほど泥と格闘した結果、平均で20cmぐらいの水深を稼ぐことができた。一輪車のお蔭で作業は捗り、前日の4倍ほどの泥を搬出出来た。最奥部にはこれ以上の流入を防ぐべく、コンクリブロックで防砂堤を築いた。

 まだ半分以上の泥砂が残っているが、連日の作業で衰えきった体が悲鳴を上げ始めているため一旦作業は終了。某番組のように池の水を抜いた方が捗るのだろうが、メダカやエビにダメージを与えたくないので、何回か分けて作業することに。

 作業後道具を洗い、夕日の差し込む縁側で煙草を燻らしながら池を眺める。5月特有の少し冷たく、程よく湿り気を含んだ風が、火照った体をやさしく包み通り抜けた。その瞬間、永遠とか、心とか、魂とかいうものが何処にあるのか、分かんなかったので家に帰って酒のんで寝た。

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立ち上げから5週間が経過。
遠目から見ると順調そうに見えるが、緑苔の蔓延り方が尋常じゃない。週2で水換えとガラス面掃除を行っているが、たった3日で生えたとは思えない量のスポット苔がガラス面に付着する。

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グロッソの水上葉は黄色くなり苔むしている。そろそろランナーを残しごっそりトリミングの頃合いか。新芽のランナーにも薄っすらと苔が生えているのが気がかり。

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更にはロタラにアオミドロが発生。エビ連続死による隊員不足の影響か、はたまた魚入れたせいなのか。

この一週間で改めて気付かされたのは、環境に介入する難しさだ。エビが連続死したことにより環境改善を銘打って食料増やしてみたり、CO2添加止めてみたり、水温下げてみたり、光量落としてみたり色々な事をやった結果、環境が激変し苔事情が悪化した。
エビの為、と言えば聞こえはいいが、実際は死んだエビを見て美味しそうこの桜えびと思った自分に慄いたからであり、決して晩ごはんはお好み焼きではない。

前回の失敗を恐れあれこれ手を入れていたが、時には放置する勇気も必要なのかもしれない。

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立ち上げから1ヶ月が経過。
魚入れないと豪語していたが、酔った勢いでプレコ水槽のプリステラ5匹をメイン水槽にデビューさせた。前回立ち上げ時に購入した満3歳の子たちで、できるだけ素敵な環境で余生を送って貰おうと、静かな老後を過ごしてもらおうと、私はそう思った次第であります。

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プレコ水槽にはネオンテトラ*4、グローライトテトラ*3、クーリーローチ*2が取り残されたが、君らは歳でちょっと見た目があれなのでそこでお願いします。プレコ水槽は上部フィルタ+外掛フィルタで管理してるがなかなか白濁りが消えない。

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4月も中旬となり気温が上がってきたため、化学反応式CO2添加から発酵式に切替えた。発酵式の方が圧が低く緩やかに添加されるので、うちの環境では夜間に止めなくても酸欠にはならない。グロッソはニョロニョロランナーを延ばしていい感じ。

またミナミが1匹☆になっていた。ほかのミナミをよく観察すると背わたに糞が詰まっていないので恐らく死因は餓死ではなかろうかと。魚を入れてなかったからほぼ餌を与えておらず、お前ら苔食うんじゃろと高をくくった結果、4匹の尊い命を失うことになった。
今後はプリステラに餌をやるので残飯で生き長らえて欲しいと僕は強く願った。

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立ち上げから3週間が経過。CO2添加開始から緑苔が増え始めたため、石巻貝3匹とミナミヌマエビ10匹を投入した。石巻パイセンのさすがの処理能力で親石に生えた苔は3日でほぼ消滅。いい仕事です。

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グロッソのランナーが少しずつ隙間を埋め始めている。やはりCO2無添加よりも添加したほうが成長スピードは早い。
またヤマトヌマエビ2匹とミナミヌマエビ1匹が☆になった。原因は不明だがその他生体は元気そう。ミナミが抱卵しないのであと20匹投入し、エビ天国草原を目指そうと思ふ春の一時でした。

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立ち上げから2週間が経過。
前回からGEX CO2ストーンの効果検証を行ってきたが、投入3日後に全摘出した。テトラ試験紙で毎日pH, KHを測っていたが、水中CO2量が増えるわけでもない上にグロッソが枯れ始めたので慌てて化学反応式CO2添加に切り替えた。するとニョキニョキランナーを延ばし元気に成長し始めたので判断は正しかったと思われる。
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無添加時には見られなかった光合成による気泡も出し始め、葉の色も元の緑に戻りつつある。
今回の検証で正直な感想を述べるとすれば、全く効果のない商品だと感じた。他のレビューで高評価されているのは、CO2添加せずとも成長する水草(ロタラやナナ、カボンバ等)に対しての感想であり、低評価意見の方と私の意見も一致する。

CO2添加を開始したことにより緑苔も発生してきたため、石巻貝、ミナミヌマエビの投入を急ぎたい。何はともあれ順調にグロッソが成長し始めたので、このまま様子を見守ろう。

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立ち上げから1週間が経過した。
ロタラは順調に成長しており、sp.ベトナム(画面中央)は水中葉を伸ばし始めている。
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肝心のグロッソスティグマの成長は遅く、ちらほらとランナーを伸ばし始めたところ。
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テトラ CO2 プラスの効果検証がてらCO2強制添加せず観察しているが、水草が気泡を出す様子はなく成長も遅く感じる。ロタラが横ばいに成長しているので光量不足でもなさそうだ。立ち上げ当初はバクテリアの数が少ないから効果を発揮出来ていないのかもしれない。

テトラ CO2 プラスの検証は一旦置いといて、以前購入しろくに使わず眠っていたGEX CO2ブロックを放り込んだ。60cm水槽で3~4粒投入、1ヶ月持つとのこと。

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投入直後、CO2らしき気泡が出ている。ちょうどいい機会なので今度はこいつの効果を検証してみる。