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ねぇ知ってる?池の泥が貯まるスピード。

 祖父母が住んていた家に、小ぢんまりとした日本庭園と池がある。かつて庭師が出入りし手入れが行き届いていた庭は、家主の祖父母が亡くなり見る影も無い荒れ地となっていた。見かねた母が暇を見つけては庭の手入れしていたが、去年作業中に転倒し怪我をして以来手付かずのジャングルと化していた。
中でも池の状態は酷く、泥砂やヘドロが堆積し最大水深5センチメートルという状態で、飼育(放置)しているメダカやミナミヌマエビが生きるには厳しい環境となっている。

 以前は雨水と水道水で管理していたようだが、現在は湧水が主な水源となっており、その際に流入した泥砂が堆積して現在の状態になっている。数年前に池の泥さらいを行ったのだが、たった数年で元の水深に戻るぐらいの流入量で、湧水を止めない限り根本的解決には至らないと思われる。しかし水質や生体の越夏越冬のことを考えると常に新しい水が動く環境は魅力的であるため、湧水を止める事はしたくない。と言うか広範囲で湧いているので不可能に近い。

今回池の半分が泥で陸地化していたので、久しぶりの池の泥さらいと庭の草刈りを決行した。おっきいテラリウムを弄ると考えれば苦にはならないし、GWとかいうマルチプレイヤー向けイベントをシングルプレイで有意義に消化する丁度いい機会だ。

どれほどの速さで掘れば、底にまた逢えるのか。

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  池の在り処を知っている人からも”どこが池なん”と聞かれるレベルの有り様。どっから来たのか不明なヌマオオバコらしき雑草が池一面に蔓延っている。万年日陰の場所で唯一水面を確認出来たが、その場所で水深3cm程度でその他は0~1cmといったところ。とりあえず一心不乱に雑草を抜きまくる。

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池最奥部には母が植えた杜若が花を咲かせていた。ほんとはそこから水が湧いているので、もろとも撤去して土嚢とかで砂の流入をせき止めたかったが、お花キレイやん(小並感)の一存で残すことに。

前回の泥さらいではポンプを使って泥砂を水に溶かしながら排出したが、今回は植物の根や腐葉がポンプに詰まりそうだったので、手箕とスコップを使い人力で掻き出す作戦。出た泥砂は10mほど離れた庭奥に投棄した。

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3時間ほど作業した結果。
全然減らない。底なし沼かこの池は。掬えど掬えどヘドロと泥が乱舞する。そしてみずみずしい泥砂を手箕で投棄場に運ぶのが超だるい。
夕方になり体力の限界が訪れたのでこの日は撤退。

未だ巨大すぎる泥砂が、漠然とした汚水が どうしようもなく、横たわっていた。

 翌日、兄が一輪車をホムセンで購入してくれていた。前日手箕を買いに行った際に一輪車の下見をしていたが、狭い庭では取り回しが悪いと考え購入を見送っていた。だが手箕でえっちらおっちら運んでみて、非効率的と考えた私は兄に懇願し一輪車を手に入れたのであった。これで勝てる。

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5時間ほど泥と格闘した結果、平均で20cmぐらいの水深を稼ぐことができた。一輪車のお蔭で作業は捗り、前日の4倍ほどの泥を搬出出来た。最奥部にはこれ以上の流入を防ぐべく、コンクリブロックで防砂堤を築いた。

 まだ半分以上の泥砂が残っているが、連日の作業で衰えきった体が悲鳴を上げ始めているため一旦作業は終了。某番組のように池の水を抜いた方が捗るのだろうが、メダカやエビにダメージを与えたくないので、何回か分けて作業することに。

 作業後道具を洗い、夕日の差し込む縁側で煙草を燻らしながら池を眺める。5月特有の少し冷たく、程よく湿り気を含んだ風が、火照った体をやさしく包み通り抜けた。その瞬間、永遠とか、心とか、魂とかいうものが何処にあるのか、分かんなかったので家に帰って酒のんで寝た。